
「ホワイトチャペル」は、今まで紹介したドラマとは少し異質な感じがするかもしれません。でも、暗くてドロドロしてるけど、一度ハマると何度も見てしまうサスペンスドラマです。
なにしろ怖くて、実は晴れた日の昼間に見るようにしていたくらいです ^^;
どうしても、目をそらしたくなるシーンは、下を向いて、せっせと手を動かして編み物をしていました。ホントです。
現代のお話なのに、見ているうちに時代感覚がなくなるような瞬間があります。
これは制作側が狙って撮っているんじゃないか、と思えるシーンが続くと、暗いロンドンの街並みの中にいる立っている自分を想像してしまう、そんなドラマです。
これは制作側が狙って撮っているんじゃないか、と思えるシーンが続くと、暗いロンドンの街並みの中にいる立っている自分を想像してしまう、そんなドラマです。
ロンドンの東、闇の街「ホワイトチャペル」
「ホワイトチャペル」はどんなドラマ?
「ホワイト・チャペル」は、イギリスITV制作のポリスドラマで、2009年から2013年まで全4シーズン放送されています。
切り裂きジャックで有名なロンドンのホワイトチャペル地区を舞台に、過去の歴史的犯罪を模倣した現代の殺人事件を捜査するという独特の構成で、1話で完結するものはなく、2話、3話で完結しています。
- シーズン1:切り裂きジャックの模倣犯を追う(3話)
- シーズン2:ロンドンのギャング、クレイ兄弟の模倣犯(3話)
- シーズン3:3つの独立した2話完結エピソード(計6話)
- シーズン4:魔女狩り・仮面・生贄をテーマにした3エピソード(計6話)、これで完結。
「ホワイトチャペル」の主要登場人物を紹介
ジョー・チャンドラー警部補(ルパート・ペンリー=ジョーンズ):
エリート幹部候補として赴任してきたばかりの若い警部補。デスクワークのみで現場経験がなく、当初は部下たちに舐められる。
エリート幹部候補として赴任してきたばかりの若い警部補。デスクワークのみで現場経験がなく、当初は部下たちに舐められる。
超几帳面で強迫性障害的な潔癖症があり、何かあると洗面所で延々と手を洗ったり、すぐシャツを着替えたりする。
レイ・マイルズ巡査部長(フィル・デイヴィス):
現場叩き上げの古参刑事。チャンドラーとは正反対の気質で、当初は衝突するが、やがて信頼関係が生まれていく。
現場叩き上げの古参刑事。チャンドラーとは正反対の気質で、当初は衝突するが、やがて信頼関係が生まれていく。
エドワード・バッカン(スティーヴ・ペンバートン):
切り裂きジャック研究家。シーズン1でチャンドラーに模倣犯の可能性を示唆し、以降は警察の諮問役として活躍する。
切り裂きジャック研究家。シーズン1でチャンドラーに模倣犯の可能性を示唆し、以降は警察の諮問役として活躍する。
「ホワイトチャペル」という場所と時代設定
ロンドン市内、イーストエンド(東部)にある実在の地区です。切り裂きジャック事件が起きた場所として歴史的に有名な地域。
ロケについては、ほぼすべてロンドンのイーストエンドの実際の場所で撮影され、しかもそのほとんどが夜間撮影。あの暗さは作り物じゃなかったんですね!
夜間の室内のシーンも、ブルーのフィルターがかかったような独特な映像が多く、制作側のこだわりがうかがえます。
ロンドンをご存じの方なら気が付くかもしれませんが、ブリックレーンのベーグルベーカリーや、ベスナルグリーンのカフェPellici’s Café(ペリッチズ)など、実在する店舗もロケ地として登場しています。
このカフェは1900年創業のイタリア系英国カフェで、アールデコの内装がグレードII指定を受けているイーストロンドンの名所。クレイ兄弟(ロンドンの有名なギャング。シーズン2にクレイ兄弟の模倣犯が出てきます)もかつての常連だったと言われています。
ドラマのホワイトチャペルは、現代(放送開始2009年~)の話なのに、ビクトリア朝時代ほか、過去の事件と組み合わせている構造なので、過去と現在を行き来しているうちに、なぜか自分がその舞台の中に入り込んでしまうような錯覚に陥ったりします。
冒頭、オープニングクレジットから、映画「セブン」を彷彿とさせるような映像が流れたり、本編の中でも、ノイズ混じりの激しいカット割りがサブリミナルのように使われていて、終始オドロオドロしい不気味な雰囲気が漂っています。
シーズン4では超自然的・オカルト的要素が強まり、ホラー色がさらに濃くなっていくところは、特に目が離せないですね。
ジョー・チャンドラーという人物の背景
チャンドラーのキャリアについて
チャンドラーの人生とキャリアは、まず高位の警察官だった父親によって、そして父の死後はゴッドファーザー的存在のアンダーソン警視によって、レールを敷かれてきました。
最初の頃、チャンドラーはアンダーソン警視が敷いてくれたレールの上を走ることに何の違和感もないように見えました。
最初の頃、チャンドラーはアンダーソン警視が敷いてくれたレールの上を走ることに何の違和感もないように見えました。
でも、自分も部下を持ち、マイルズ巡査部長たちと現場に出て事件解決のために奔走しているうちに、だんだんと自分の求めているものが見えてくるようになります。
そのあたりは、父親も警察官だったという影響もあるかと思います。チャンドラーは、早い段階で、警察の中でただキャリアを積み上げていくだけでは満足できない自分に気が付いてしまったのです。
父親の死について
チャンドラーが強迫性障害のような行動を見せることがあるのは、父親の死が関係しています。父が亡くなったのはチャンドラーがまだ幼い頃、父は入水自殺をし、幼いチャンドラーによって発見されました。
母親は父の死後、霊媒師や霊能者を次々と家に呼び、父と交信しようとし続け、精神を病んでいきました。
そして父の死に「水」が関わっていたことが、チャンドラーの強迫性障害の引き金になった可能性が示唆されています。
まとめ:怖いのに何度も見てしまうのは、なぜ?
「ホワイトチャペル」のオープニングクレジットを見て、これは映画「セブン」に似ている、とすぐわかりました。
実は私、このドラマ、シーズン1~4まで、3回見ています。怖いのに!
怖いのにどうして繰り返し見てしまうのか?
今回ブログで紹介するために再度見てみると、ミステリードラマとして、とてもよく作られていると感じるところがあったからです。
セブンに似ていると思ったのは、オープニングクレジットの部分だったけれど、本編でも同じような映像がありました。シーンが切り替わる時の激しいカット割りとノイズが、見ている側に不安を呼び起こすんです。
一瞬の短い映像が、何だったか認識できないうちに別のものに切り替わる、まるでサブリミナル映像のようです。
たしかに、神経を逆なでするような事件の連続。残酷な犯罪。
でも、実際に殺害する場面や死体の執拗なアップなどはあまりないんですね。ただ、見ている側の想像力を最大にしてくれる心理的な効果を狙っているところはあります。
先ほどのサブリミナル映像?もその一つですね。
ロンドンの古い街並みや建物をうまく背景に使って、現代と過去の古い時代を行き来するような構成が、ただの刑事ドラマと違い、事件に深みを感じさせるのだと思います。よくできた質の高いミステリーです。
怖いのは苦手という方にも、できたらぜひ見てほしい。
ミステリー大好きだけど怖がり、という友人にも勧めたいと思っています。
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