
「エレメンタリー ホームズ&ワトソン」は、現代ニューヨークを舞台にした全7シーズンのミステリードラマです。
雨の日になんとなく見てしまうドラマというのは、映像が必要以上に明るくないというところもあるのかもしれないですね。
それと、ホームズとワトソンが暮らす部屋の雰囲気があまりアメリカっぽくないところも。少しトーンダウンした落ち着きのある空気感が、雨の日の気持ちに溶け込みやすいと感じるのかもしれません。
”エレメンタリー ホームズ&ワトソン”は、ほぼ一話完結なので、自分の都合でいつでも「続き」を止めることができます。まあ、多少の意志力を必要としますけど。。
そして、事件は一話で解決するけど、バックに流れる登場人物の時間的な変化は、シリーズが7まで続けば7年間の人生として観客には映る。そこが面白いところです。
7シーズンまで見終えてしばらくしてからまたシーズン1を見返すと、ホームズの服装の変化で彼の心情の変化、人間的な成長を感じ取ることができます。
”エレメンタリー ホームズ&ワトソン”の舞台はニューヨーク。ニューヨークは夏と冬の寒暖差の激しい都会という印象がありますが、エレメンタリーでは、ほとんど夏らしさを意識した記憶がないんです。でも、冬の事件のことは覚えている。雪が積もって、停電して。。
全体を通したエレメンタリーの空気感は、落ち着いたライトグレー。
エレメンタリー ホームズ&ワトソンは、(若者ではない)大人のニューヨークが舞台のミステリードラマです。
あらすじ
”エレメンタリー ホームズ&ワトソン”はシャーロック・ホームズの物語を現代のニューヨークを舞台にアレンジした作品です。ホームズがロンドンではなくニューヨークを拠点に活動し、ニューヨーク市警察(NYPD)のコンサルタントとして難事件を解決していくミステリードラマ。
最大の特徴は、ワトソンが女性として描かれている点で、これが作品に独自の魅力を与えています。
シャーロック・ホームズの原作を読んでいる人ならピンとくる名前が、原作とは違う形で時々登場するので、ご存じの方には「あの名前がこんなところに」という軽い驚きを感じることがあるかもしれません。
原作のエッセンスを大切にしながらも、ホームズの人間的な弱さや成長に焦点を当てている点が魅力です。単なる事件解決だけでなく、ホームズとワトソンの深い信頼関係の発展が物語の軸となっており、シーズンを重ねるごとに二人の絆が丁寧に描かれています。
エレメンタリーの魅力
ホームズとワトソンの関係性
今までにも映画やドラマで何度も描かれてきたシャーロック・ホームズの物語が、”エレメンタリーホームズ&ワトソン”で初めて、ワトソンが女性で描かれています。この前代未聞の設定を、見始める前は少し戸惑いを感じていたものの、実際見始めてみると設定に違和感を感じることなくすんなりドラマの中に入り込むことができました。
そういえば、今までのワトソンは、ホームズに比べると少し滑稽な感じも受けるほど、犯罪に対する知性に欠ける部分が感じられたのに、エレメンタリーのワトソンはとても知的な女性で、犯罪の解明にも自律的な積極性を見せます。
ホームズは、自分の探偵としての能力をワトソンに伝え教育することで、初めて人とのかかわりを深く体験することになったのかもしれません。そして、彼もまたワトソンから多くの学びを得ることになるのです。
現代版の面白さ
原作のホームズが活躍した時代は19世紀のロンドン、ビクトリア朝。車はまだなく移動には馬車を使う時代です。ニューヨークに舞台を移した現代版のホームズは、移動にはいつもタクシー(イエローキャブ)を使っています。
二人がタクシーを使うシーンはとても多いのは、原作の馬車に通じているところがあるのかもしれませんね。ビクトリア朝時代のホームズたちも、馬車を多用していましたから。
ワトソンのニットとファッション

なぜ他の刑事ドラマと違うのか。。
今までたくさんの刑事ものやミステリーを見てきて、特に刑事ものに登場する女性の服装に魅力を感じたことはほとんどありませんでした。
女性刑事と検視官のコンビのドラマなどは、検視官がファッショナブルな服装をしているのを見たことはありますが、刑事はほとんど同じようなパンツスタイルで興味を引かず。
でも、このエレメンタリーのホームズとワトソンには、とても分かりやすい服装の変遷があり、それがドラマに伏線的な効果を与えています。
ホームズとワトソンが初めて出会う頃のホームズの服装は、どこへ行くにも身なりをあまり構わず、それをワトソンから指摘されることありました。でも、シーズンが進むにつれ、だんだんとホームズの服装に変化が見られるようになります。
ワトソンと行動を共にするようになったせいか、全体的にきちんと感が出てきて、ワトソンのちょっとモードっぽいファッションとも違和感がなくなります。
ワトソンはニットを着る時も、このきちんと感が感じられます。前半で着ていた、身頃が濃い目のグレー、袖部分がライトグレー、袖付けのラグラン部分に太い赤のラインが走るセーターは、一瞬赤い縁取りのベストかと思いました。色の切り替えが面白い。
これは次回自分が編むセーターにアレンジできそうな気がします。
ほかにも、白っぽいトップスで、大胆な切り替えが特徴の立体感のあるセーターも印象的でした。
服装に関する面白いエピソードがいくつかあります。
早朝犯罪現場に赴かなければいけないとき、必ずホームズがワトソンの寝室まで行ってあらゆる方法で(見てのお楽しみ!)眠そうにしている彼女を起こすシーンがあるのですが、その時に彼女の着るものをクローゼットから取り出してあげることが何度がありました。
ある時など、ワトソンが一人暮らしを始めて、しばらくしてから事件がらみで古巣の自分の寝室に泊まることになったとき、なんと、すでに空っぽのワトソンのクローゼットを懸念して、ホームズがワトソンのために外出用のフルセットを購入して用意していたこと。その服装のセッティングをワトソンがまんざらでもないように眺めていたことがありました。
これができるのは、ホームズの観察力のなせる業です。普段からのワトソンの服装をちゃんと見ていたこと。彼女の好みを把握していたこと。
まあ、ホームズにしてみたら、犯罪解決より何倍も簡単なことだったでしょうけどね。
こんな人におすすめ
激しい暴力が苦手な人
エレメンタリーホームズ&ワトソンは犯罪ドラマですが、執拗に暴力シーンが連続したり、検死解剖のアップがあったり、ということはありません。なので、刑事ものが苦手という人にもお勧めできる内容だと思います。
ストーリーだけでなくニューヨークの空気を感じたい人
このドラマを”スタイリッシュ”と表現する人もいますが、確かに”スタイリッシュ”かもしれません。でも、BBCの”シャーロック”のようなスピーディーな展開やカメラワークはほとんどなく、見終わった後は「静」の空気が漂っている。
そんな大人のミステリードラマは、ストイックでエキセントリックなホームズと、知的で大人の常識や心づかいのできるワトソン。この二人の説明しがたい友情の物語でもあります。
配信情報+まとめ
”エレメンタリー ホームズ&ワトソン”は現在amazonプライム会員なら無料で視聴できます。
シーズン1~7まであり、全154話制作されました。
日本語字幕、吹き替え両方に対応。
初めての方は30日間の無料体験も利用できます。
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